ユーキャン新語・流行語大賞が発表され、2018年の大賞が決定しました。
2017年は「インスタ映え」だった流行語大賞ですが、2018年は「そだねー」となりました。冬季国際競技大会もやFIFAワールドカップも開催されたことにより大会で話題や印象に残った言葉が多く見られました。
2018年は「配信」が注目された年
2018年ユーキャン新語・流行語大賞では「eスポーツ」がトップテンにノミネートし、Petrelが発表したインスタ流行語大賞ではTikTokにまつわる検索ワードが数種類選出されました。そしてAMFが発表したJC・JK流行語大賞でもアプリ部門でTikTokが選ばれています。
ネット流行語大賞では「バーチャルYouTuber /Vtuber」が選出され、三省堂今年の新語としてVtuberを第5位に選出しました。
どの言葉も「配信」が大きく関わってくるワードで、Web動画配信、ライブ配信なしにはこれほど流行語として周知されることはなかったでしょう。
瞬間的に話題になるのも特徴
現在の流行の発信地は多くがSNSとなっています。特にInstagramはミレニアル世代を中心に多くの人が利用しており、流行の発祥地といっても過言ではないでしょう。
また、2018年に流行したライブ配信アプリはSNS的な要素を持ったものが多く、発信者と繋がることができ、ライブ配信中にコメントを送るなどで双方向のコミュニケーションをとれることが当たり前となってきました。
今回の流行語の多くがSNSを通して使われたものが多く、瞬間的に広がっていったものが多くありました。
ユーキャン流行語大賞で過去3年と2018年を比べると、2017年にはお笑い芸人のブルゾンちえみさんの「35億」がトップテンに、2016年はカープの緒方孝市監督の「神ってる」が年間大賞に、2015年にはお笑い芸人のとにかく明るい安村さんの「安心して下さい、穿いてますよ」がトップテンに。
対して2018年の受賞については「そだねー」や「(大迫)半端ないって」など特定の人が言っていたものでも、SNSを通じて聞いている方がピックアップすることで広がったものが多かったことが特徴です。作られた言葉や狙った言葉ではなく、使用した人は自然と言葉にしていたものが多くみられました。
参考URL:ユーキャン新語・流行語大賞公式HP
これはSNSで動画が拡散されるようになったことが理由としてあげられるのではないでしょうか。
良し悪しはともかく、TwitterやInstagramなどではテレビや配信の録画(または携帯で撮影した動画)が拡散されることもあり、その動画から注目を浴びたものもあります。
2019年は「配信」が当たり前に
2017年はインスタなどのSNSが大きく注目されました。「インスタ映え」の言葉も流行語大賞に選ばれることにより、2018年には当たり前のものになっていました。
これまで「配信」される動画については、ニコニコ動画やツイキャスなど一部の人だけが見るニッチな領域としてのイメージが強く、敬遠されている部分ありました。
しかし、2018年はYouTuberが地上波テレビにこれまで以上に登場、キズナアイをはじめとするVtuberが知られるとともにキャラクター数も加速的に増加、多くのYouTuber・Vtuberたちが企業タイアップやテレビ出演するなど知名度を一気にあげました。
特にVtuberは2017年の年末ごろから話題になり、爆発的な広がりを見せました。
これらは動画の配信、特にVtuberに関しては2次元のキャラクターとリアルタイムで会話ができる「ライブ配信」が大きく関わっています。
ライブ配信は現在世界的にも大きな広がりを見せており、今後もいろいろな形のライブ配信が登場することがライブ配信の視聴数などからも伺えます。
eスポーツがユーキャン流行語大賞のトップテンに入ったことも、ゲーム実況などのライブ配信がこれからさらに勢いを持つのではないかと予想ができます。
まとめ
2018年の流行語は、どの世代どのジャンルのものも、TikTokやInstagram、TwitterをはじめとしたSNSが関係しているものが多くみられました。
その傾向から、2019年は動画やライブ配信の需要が加速的に広まることが予想されます。
特にeスポーツやVtuberはライブ配信とも相性がいいこともあり、今後さらに盛り上がることは間違いないでしょう。