徐々に広がりを見せる「ライブコマース」ですが、かつてネット通販大手の「Amazon」がライブコマースを行っていたことはご存知でしょうか。

結果として、Amazonは2017年7月にライブコマースを撤退しましたが、1年が経過した現在のライブコマース市場の動向について詳しくみていくことにしましょう。

Amazonのライブコマースって?

Amazonが行っていたライブコマースはどのような内容だったのでしょうか。

最新のテクノロジーやWebに関する情報を紹介するテクノロジーメディア、「TechCrunch Japan」によると、Amazonのライブコマースがスタートしたのは2016年3月のことで、放送時間は米東部標準時の夜9時から毎日30分間でした。また、放送内容はファッションや美容に関することがメインとなっていました。

また、当時画期的だったことは、ライブコマースが視聴者参加型でライブチャットからコメントを投稿できること、そして、放送を視聴しながら商品が購入できることです。

参考:TechCrunch Japan

つまり、Amazonが行っていたライブコマースは、現在のライブコマースの原点と言うことができます。ライブコマースは、ネット通販業界において世界の最先端を独走するAmazonだからこそ開発できた事業と言えるのではないでしょうか。

Amazon撤退後 ライブコマースの世界的な市場は?

ライブコマース事業は、時代を先取りした事業と言うことができますが、2017年7月、Amazonはライブコマース事業から撤退することとなりました。

撤退の理由については定かではありませんが、視聴率や売上の低迷が原因ではないかという見方もあります。

Amazonはライブコマース事業から撤退したものの、世界的にみると、ライブコマース市場は拡大の傾向にあります。ライブコマース市場は中国や米国で拡大の傾向を見せていますが、特に広がりを見せるのが中国です。

市場規模が拡大し続ける中国

中国では、2016年からライブコマースが普及し始めましたが、「BCN+R」のサイトによると、ライブコマースの普及が始まった2016年の時点で、市場規模は約50億ドル(約5500億円)に達したとされています。

その後も、中国ではライブコマースが活況を呈しており、ライブコマース市場は現在も成長を続けているものと見込まれます。

ライブコマース市場 今後はどんな展開を見せる?

EC(電子商取引)の市場は、日本を含めて世界的に拡大の傾向が続いていますが、それとともに、ライブコマースの市場も拡大の傾向となっています。

ライブコマース市場において、今後登場が予測される形態としては、「SNSとライブコマースの融合」があげられます。

ライブコマースは、主に動画サイトで行われていますが、SNSは動画機能を有していることから、SNSの動画上でライブコマースが展開されることも十分に考えられることでしょう。

また、Amazonはライブコマースに参入した後、撤退しましたが、ライブコマースの市場拡大は、むしろこれからが本番と予想されます。

そのため、Amazonは前回の失敗を踏まえつつ、既存のライブコマースメディアを研究することで、再度参入することも十分に考えられます。

さらに、業界の最先端を行くAmazonとしては、既存のライブコマースの枠にこだわらず、新たな概念を組み合わせながらライブコマースを提供する、ということがあり得るかもしれません。

ライブコマース市場の歴史は浅く、まだまだスタートを切ったばかりの市場と言えます。ライブコマース市場の今後の動向を注視していきましょう。