インフルエンサーの多くは顔を出すことで身近な存在となり、「顔出し」がポイントとなっていると言われてきました。しかし、ここ数年増えているのが「漫画家」や「イラストレーター」のインフルエンサーです。
多くの漫画家インフルエンサーはPixivなどのSNSや、ブログなどを中心に活動しています。
近年ソーシャルゲームなどの需要が増えるにつれ、フォロワーやビューワーの多い人たちが企業から声をかけられ、イラストレーターとして活躍していくようになっていきました。
それと同時にじわじわと注目を集めてきたのが、エッセイ系やいわゆるアニメ系ではないイラストや漫画を描く人にも注目が集まり、現在では企業とコラボして紹介漫画をエッセイ風に提供することも増えてきました。
漫画家インフルエンサー
これまでイラストレーターや漫画家は出版社などに応募してデビューという形が主流でしたが、最近ではSNSで人気となり、webや書籍で発表となる場合も多くあります。
ウェブ漫画系は長編ではなく4コマなどの1ページ漫画が多く、インパクトのあるものが多いこと、ストーリー漫画などと違いエッセイ漫画だと共感をしやすいことに加え、SNSでは共感を得ると拡散されやすいという利点があります。
特に4コマ漫画などでは動物のキャラクターなども出てきて、キャラクターにも注目が集まり、企業とコラボする場合なども増えています。
注目のインフルエンサー
イラストレーターや漫画家として活躍するインフルエンサーの方を、これまで企業とコラボしたプロモーション事例なども一緒にご紹介します。
カメントツ
2017年にTwitterで「こぐまのケーキ屋さん」を発表したところ注目が集まり、エンタメ情報サイト「ねとらぼ」での連載が開始し、書籍化となりました。
疲れた友人に「こぐまのケーキ屋さん」の漫画を描いてあげたら思いのほかウケたのでお納めください。 pic.twitter.com/4x4SzVoYiJ
— カメントツ@こぐまのケーキ屋さん (@Computerozi) 2017年11月9日
書籍化した現在でもカメントツさんのTwitterには新作がアップされます。こぐまの店長と店員さんのやりとりにほっこり癒される方も多く、投稿されるとすぐにRTやいいねが数千とつく人気ぶりです。
イラストも独特の柔らかさや懐かしさがあり、これまでサーティーワンアイスクリームやローソンの「うちcafe」でコラボをしています。
ケーキ屋さんのくまの店長を中心としたお話で、子供にも見せやすい内容となっています。そういったことからも「こぐまのケーキ屋さん」は子供人気も高いと言われており、漫画の内容も含めお菓子系のプロモーションにはぴったりですよね。
カメントツTwitter(@Computerozi)
キューライス
ドジ猫「ネコノヒー」や謎の行動ばかりとる「スキウサギ」など人気のキャラクターの生みの親。
webという媒体でありながら柔らかい水彩画で描かれた「ネコノヒー」はビレッジバンガードなどで売られており、グッズとしても大人気です。
フロムエーのwebマガジン「フロムエーしよ!」https://www.froma.com/contents/serial/s_qrais/では「レジネコ」という猫の4コマ漫画が連載されており、人気の記事となっています。
他にも水彩のイラストという特性から、画材メーカー「ホルベイン」とのコラボも。クロッキーメモパッドや、マスキングテープなどのグッズが発売されました。
さらにあの国民的人気ゲームの「ポケットモンスター」の「EVsカフェ」ともコラボ。おなじみのポケモンキャラクターもキューライスさんの手にかかればこんな不思議キャラクターに!
https://t.co/57gHOqpnLl 凄い方々に囲まれて…、この度ポケモンのイーブイを4コマ漫画にしてみました。展示は9月1日から六本木ヒルズカフェにて!グッズもあるよ!お楽しみに!。 pic.twitter.com/Po6c3lmtU3
— キューライス (@Qrais_Usagi) 2018年8月10日
キューライスさんの漫画は独特の毒もあり、笑いもあり、キャラクターたちの可愛らしさが人気で「フロムエーしよ!」以外のwebサイトでも漫画を連載をされています。
それぞれのキャラクターのインパクトは強いですが、カメントツさん同様子供も安心して見れる内容です。キャラクターグッズだけでなく、キューライスさんのオリジナルキャラクターたちのコラボカフェなども展開されています。
キューライスTwitter(@Qrais_Usagi)
トミムラコタ
漫画やイラストの内容が少し大人向けとはなりますが、こちらもTwitterで大人気の作家さんです。
もともとエッセイ漫画で、自身のお父さんの話をアップしたところあまりにもアウトローすぎて受けたとか。この漫画は「実録!お父さん伝説」としてイースト・プラスより書籍化されました。
エッセイ漫画ももちろん、イラストは海外カートゥーンを思わせるはっきりとした色合いが特徴で、おしゃれなイラストを描かれています。
女性向けの雑誌などで活躍されており、雑誌SUPRでカットイラストを描かれていたり、企業プロモーションではグリコポッキーのTwitterプロモーションイラストを担当されていました。
テーマ『ポッキーがあるホワイトデー』
illustration by トミムラコタさん( @cota0572 )#ポッキーホワイトデー #ホワイトデー pic.twitter.com/L4oW8psA0o— Pocky Japan (@PockyJPN) 2017年3月14日
トミムラコタTwitter(@cota0572)
やしろあずき
ここまでキャラクターイラストを得意とされている方々を紹介しましたが、次の方は漫画の人気とご本人とご家族が人気のインフルエンサーです。
やしろあずきさんは「スタバで見た小学生達の話」がTwitterで15万RTを突破するなど、エッセイ漫画が大人気です。
ご本人のキャラクターも人気の秘訣で、やしろさんとやしろさんのお母さんとの話はTwitterに投稿すると1万いいね・5000RT以上される人気ぶり。
「三角コーンが家に届けられる」なども人気のネタとなっており、ご本人がいじられキャラに徹しています。
これまでにタイアップ漫画としてNHKの受信料PR漫画を描かれたり、森永乳業のパルムの冬のキャンペーンの漫画など、様々な企業とタイアップされています。
中高生に限らず、やしろさんの同年代の方まで、幅広くご本人のキャラクターが愛されています。
パルムの冬キャンペーン実施にあたりハートパルムを作ろうと試行錯誤した話の漫画です!リア充にはなれなかった。#ハートパルムhttps://t.co/SMqvTbmUFT pic.twitter.com/tibsqq76jR
— やしろあずき@3日目東シ-43a (@yashi09) 2017年12月11日
やしろあずきTwitter(@yashi09)
イラストや漫画は世代を超えて人気が出やすい
本人が顔を出して言葉と写真で伝えるプロモーションも人気ですが、多くがそのインフルエンサーのファンとしてついている年齢層や対象が固定されてしまいます。
ですが「漫画が面白い」や「イラストが可愛い」など、特に今回ご紹介したような方々の場合は、年齢層が固定されにくく幅広い年齢層の方に見てもらうことができます。
もちろん中高生を中心に人気のイラストレーターや、そのジャンルに特化したイラストレーター・漫画家などもSNSでは活躍しています。
最近ではInstagramで活躍するイラストレーターや漫画家も話題になっていますので、プロモーションをする際にイラストや漫画を活用する、というのも一つの手法としてお勧めです。