eスポーツは中韓のみならず、欧米でも盛ん
eスポーツが盛んな国と言えば中国や韓国ですが、eスポーツは欧米においても盛んに行われています。このことは、eスポーツで人気のタイトルが欧米でリリースされたものが多いことからも理解できます。
今回は、日本と欧米のゲーム文化の違いに触れながら、欧米のeスポーツ人気について調べていくことにしましょう。
欧米におけるeスポーツの歴史が知りたい!
欧米におけるeスポーツの歴史について調べてみると、eスポーツの原点とも言えるゲームの大会が初めて行われたのは1972年のことです。大会で使用されたタイトルは『Spacewar』で、アメリカのスタンフォード大学で開催されました。
なお、4Gamer.netのサイトによると、ゲームの大会が現在のように「eスポーツ」と呼ばれるようになったのは、時期的には1989年から1990年代前半で、北米において、仲間同士でコンピュータを持ち寄り、LANケーブルにつないでゲームを楽しんでいた「LANパーティー」の場であるとされています。
参考URL:トークイベント「日本型eスポーツの過去・現在・未来」レポート。現状のeスポーツが抱える問題や,未来のスポーツの形が語られた
また、1990年代に入ると、欧米においてはパソコンを利用したオンラインゲームが人気となりました。
その理由としては、多くのパソコンが欧米で開発されたことから、早い時期からパソコンが入手しやすかったこと、そして、インターネットが普及した時期に重なったことがあげられます。
当時、世界的に見た場合、ゲームのハードはパソコンが多く使われていましたが、日本においては1983年に家庭用のゲーム機として「ファミコン」が発売されたことから、ゲームと言えばゲーム機専用のハードを利用することが一般的となり、パソコンをハードとして使うケースは少なくなっています。
欧米で人気の高いゲームはどんなジャンル?

主に好まれているジャンルのゲームとしては「FPS(もしくはTPS)」や「アクション系」があげられます。
Steamが発表した「2018年上半期 売上上位」を見てみると、最も多く売れている「プラチナ」のグループには、アクションゲームの『グランド・セフト・オートⅤ』や、TPSの『ウォー・フレーム』、バトルロイヤルゲームの『プレイヤーアンノウンズ バトルグラウンズ(PUBG)』などがランクインしています。
このことから、欧米においては、銃撃戦や格闘系など、手に汗握る展開のゲームが主流となっていることが分かります。
欧米においてこれらのゲームの人気が高い理由としては、文化の違いがあげられますが、特にアメリカでは銃社会であることも、FPSゲームの人気を後押ししているようです。
現在のFPS系ゲームの人気タイトルといえばPUBGとフォートナイトですね。今後のeスポーツを語る上で外せないタイトルとなるのは間違いないでしょう。
欧米で人気の高いゲーム配信の特徴は?
次に欧米で人気の高いゲーム配信の特徴についてみていくことにしましょう。動画を配信するサイトとしては、「YouTube」を利用するほかにも「Twitch」も利用されています。
特に「Twitch」は、ゲーム配信に特化した動画配信プラットフォームであることから、プロのゲーマーや実況者たちは、Twitchを利用して積極的にゲーム配信を行っています。
プロによるゲーム配信において特徴的なことは、ゲーマーによる優れたプレイが披露されることです。無駄が一切見られない動きや、瞬発的かつダイナミックな動作など、人間離れしたプレイの数々は圧巻の一言に尽きます。
また、配信者たちは、ゲームプレイもプロでありながら、実況のセンスにも優れており、視聴者をグイグイとひきつけるようなトークを繰り出しつつ、ここぞという場面では思い切って絶叫し、視聴する者たちをとりこにします。
このようなゲーム配信は、プロとしてとことんまでゲームに打ち込み、そしてゲームに惚れ込んだからこそ成せる技と言えるのです。
日本と欧米では文化が全く異なりますが、欧米ならではのゲーム文化に親しむことは、日本のeスポーツを向上させていくためにも、必要不可欠と言えるのではないでしょうか。