今年のアジア競技大会では、「eスポーツ」がデモンストレーションとして開催されましたが、今後はeスポーツの大会がどんどん増えていきそうです。

eスポーツは、中国と韓国のレベルが格段に高い状況ですが、強さの秘訣はいったいどんなことなのでしょうか。今回は、中国と韓国の強さの秘訣に迫っていきます。

中国と韓国のeスポーツの歴史を理解しよう

はじめに、中国と韓国のeスポーツの歴史についてみていくことにしましょう。

中国のeスポーツの歴史

中国では2000年頃からオンラインゲームが普及し始めましたが、オンラインゲームの普及から間もない2003年の時点で、中国の国家体育総局がeスポーツを正式な体育種目として認定しました。

その後、中国ではさまざまなゲームタイトルが人気を博しましたが、中でも人気が高かったのは、2009年にリリースされた「東東不死伝説(トウトウフシデンセツ)」です。

同作品は格闘系のゲームで、多様なステージと多彩なキャラクターが登場したこと、さらにネットワーク対戦も可能であったことから、多くのゲームファンを魅了しました。

もう一つの強豪国「韓国」

一方、韓国では「韓国eスポーツ協会」が1999年に設立されましたが、設立時期が21世紀を迎える前であったことは特筆すべきと言えるでしょう。なお、設立当時の名称は、「韓国プロゲーム協会」でしたが、2003年に現在の名称に変更されています。

その後、2010年にeスポーツの振興に関する法律が定められましたが、このことからは、韓国が国をあげてeスポーツの普及を推進している様子がうかがえます。

かつて韓国で人気を博したゲームとしては、2005年にリリースされた「アラド戦記」があります。

同作品はアクションRPGであり、ネットワークを通じて複数のプレイヤーと同時プレイができるMORPGですが、豪快さを売りとした同作品は高い人気を誇り、最高同時接続者数は、韓国で28万人、中国では220万人を記録しました。

中国や韓国で人気のゲームタイトルは?

世界的に人気が高いゲームタイトルとしては、「Dota2(ドータ2)」や「League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)」があげられます。

「Dota2」と「League of Legends」に共通することは、チームを組んで対戦し、敵の本拠地を破壊することです。このことから、世界的なゲームタイトルのトレンドとしては、「チーム戦による戦闘」と言えそうです。

それでは、中国や韓国においてはどのゲームタイトルが人気なのでしょうか。

中国において人気のタイトルとしては、「王者栄耀(おうじゃえいよう:オナー・オブ・キングス)」があげられます。

同作品も、「Dota2」や「League of Legends」と同様にチーム戦で敵の拠点を攻略しますが、同作品はダウンロード数が2億を突破するほどの人気ぶりとなりました。

しかし、人気があまりにも過熱して社会問題化したことから、18歳以下は2時間のアクセス制限、12歳以下は1時間のアクセス制限が設けられたほどです。

韓国において人気のタイトルとしては、「Alliance of Valiant Arms(アライアンス・オブ・ヴァリアント・アームズ)」があげられます。

同作品は、架空のヨーロッパ大陸を舞台としており、多種多様な武器を駆使しつつ激しい戦いを繰り広げます。

同作品の特徴はグラフィクスが精細なことですが、それによってリアリティあふれる戦場が表現されています。ゲームの世界ではなく、目の前で戦闘が行われているように感じられることも、同作品の魅力と言えるでしょう。

中国や韓国の有名ゲーマーは?

次に、中国と韓国の有名ゲーマーについてみていくことにしましょう。

中国の有名ゲーマーとしては「明凱」があげられます。2012年からプロゲーマーとしての道を歩み始めた明凱は、2014年にプロゲームチーム「EDward Gaming」(以下、EDG)のメンバーとして加わります。

明凱の活躍により、EDGは中国国内でトップクラスのチームへと成長しました。さらに、個人としても、これまでに年間MVPや最も人気の高い選手としての賞を獲得しています。

また、韓国の有名ゲーマーとしては、「Faker」があげられます。「SK Telecom T1」が所属チームであるFakerは、その圧倒的な強さから「触られざる者」という異名を持っています。

League of Legendsの頂点を目指す「サモナーズカップ」においては、これまでに数多くの優勝を飾った実績を有しています。このことから「Faker」は伝説的な存在として名を馳せているのです。

なお、Fakerは、twitchでライブの配信を行っています。

参考URL:Faker Twitch channel

eスポーツ界において、中国と韓国が圧倒的に強い理由としては、早い時点でeスポーツが認知されてきたこと、そして、eスポーツの普及に国が関与してきたことがあげられるでしょう。

中国と韓国はeスポーツにおいて先頭を走っていますが、日本のeスポーツも中国と韓国に肩を並べる強さをつけていって欲しいですね。