インドネシアで開催された2018年アジア競技大会では、eスポーツが公開競技として試験的に導入されました。デモンストレーションとして行われたのは6種類のタイトルです。

今回の大会結果を振り返りつつ、今回の大会が今後にどうつながっていくのか、ということについて考えていきましょう。

6種類のタイトルで繰り広げられた熱いバトル!

アジア競技大会で採用されたタイトルと試合結果は?
始めに、2018年アジア競技大会で採用されたタイトルについてみていくことにしましょう。

採用されたタイトルは、以下の6種類です。
・ウイニングイレブン2018
・クラッシュ・ロワイヤル
・StarCraftⅡ
・ハースストーン
・リーグ・オブ・レジェンド
・Arena of Valor

このうち、日本が出場したのは、大会開催時に日本国内でリリースされていなかった「Arena of Valor」を除く5種目です。

各タイトルの結果についてみてみると、中国がリーグ・オブ・レジェンドとArena of Valorの2種目で優勝しています。また、日本はウイニングイレブン2018でイランと接戦の末に優勝し、初の金メダルを獲得しました。

そのほかのタイトルについてみてみると、クラッシュ・ロワイヤルはインドネシアが優勝、ハースストーンは香港が優勝、StarCraftⅡは韓国が優勝しています。

試験導入で分かったことや問題点はどんなこと?

今回のアジア競技大会においては、eスポーツ選手が開会式に参加できなかった点が問題点として取り上げられています。

しかしながら、東洋経済オンラインによると、日本オリンピック委員会(JOC)の見解としては、今回のアジア競技大会においてeスポーツはあくまでも公開競技であり、日本選手団としての登録には該当しないため、開会式に参加できないのはこれまでと同様であるとしました。

参考:東洋経済オンライン

逆の見方をすれば、eスポーツ団体の「日本eスポーツ連合(JeSU)」が、今後JOCの加盟団体として認められれば、eスポーツが正式競技として認められ、開会式に参加できる可能性も十分にあり得ます。

そのほかの問題点としては、日本が予選を通過したタイトルが少ないこともあげられます。予選を通過できたタイトルは、優勝を飾ったウイニングイレブン2018とハースストーンのみであり、それ以外のタイトルについては予選で敗退となりました。

インドネシアやベトナムのように、全種目予選を通過する国があることを考えれば、日本のeスポーツについては、スキルが向上する余地が十分にあると言えるでしょう。

次回以降のアジア競技大会で、eスポーツはどうなる?

最後に、次回以降のアジア競技大会におけるeスポーツについてみていくことにしましょう。

次回のアジア競技大会は、2022年に中国・杭州で開催されますが、THE ESPORTS OBSERVERが報じた内容によると、eスポーツが正式種目として採用されるかどうかは不透明な状況とのことです。

参考:THE ESPORTS OBSERVER

その理由として、アジアオリンピック評議会(OCA)が、eスポーツが正式種目に採用されるためには国際的な競技団体が必要との見解を示したことがあげられます。

現状、eスポーツの大会は多様な主催者によって開催されており、一般的なスポーツのような統括的な団体が存在しない状況となっています。

見方を変えれば、eスポーツに関する国際的な団体が設立されれば、eスポーツが公式種目として採用される可能性も十分に考えられます。

なお、2026年のアジア競技大会は、愛知県と名古屋市を会場として開催されます。日本でアジア競技大会が開催される頃には、eスポーツが公式なスポーツとして広く認知されていることを願いつつ、また、日本のeスポーツ選手の迫力あるプレイに期待したいですね。