画像引用:PRTIMES
「BUZZ」に関してはいくつか定義があるかと思われますが、
様々な観点から「BUZZ」った動画を、ざっくばらんに集めてきました。
「BUZZ」る=見てもらえる動画には必ず見てもらえるだけの理由があります。「BUZZ」った動画にはどのような要素が含まれているのか、抽出し、これからの動画マーケティングを考えていきたいです。
目次
京都アニメーションが制作したCMに関する動画ツイート
京アニ火災事件から20日後のツイート。今年8月4日にフォロワー4000人のあるユーザーが京アニのCMを投稿すると、31万いいねと8万件を超えるリツイートの反応があった。
京アニの火災事件から20日後でのツイートで、ほとぼりがまだ冷めない期間に、京アニを惜しむ声が多く発信された。
素晴らしい作品を世に多く排出し、ファンも多かった京アニ。
多くの人を代弁したツイートは瞬く間に広がる力をもつ。
社会の声をキャッチして読み解くことができれば「BUZZ」るものを生み出せるのでは。
下の動画が、大きな反応のあったもの。
サカナクション山口一郎の下北ゲリラライブ
サカナクション山口一郎(vocal)が突如、下北で単身ライブを始める。1980年代をオマージュした曲「忘れられない」などを熱唱。
今回以外でも、CDレコード店員になりすまして、自身のCDを店内で配ったり、勝手にサイン会を始めるなど、自由な姿が目立つ。
大物ミュージシャンが、単独、アンプとラジカセのみでライブを行ったことで注目が集まった。1000万回を超える再生回数で、話題になった。
サカナクションがPRをかねて、個人ライブを公式で行うよりも、多くの人にリーチできたと想像できる、今回の出来事。
多くの人への拡散、リーチを考えると、PRらしさを除いた姿を見せることが必要かもしれない。
キッズライン♡Kids Line アンパンマンガラポン タマゴの中にクモ!?
子育てファミリー向けチャンネル「キッズライン♡Kids Line」のアンパンマンおもちゃ紹介動画。
主におもちゃ紹介動画、レビューなどがほとんどの動画であるYouTubeで、ヒカキンなどのトップYouTuberと肩を並べる再生回数とチャンネル登録者数をもつ。
他動画と比べて、商品が特に注目を集めている訳でもなく、視聴率が高くなったのは、クモに発狂して驚く「こうくん」(サムネイルに映る子)の姿ではないか。
子供はなんども再生して楽しんでいるのかもしれない。
Baby Bus おとなになったらなにになりたい?
動画内容は、日常生活で大切な子供に身につけてほしいことをパンダのかわいいキャラクターが教える。
Baby Busはもともと中国の教育アプリコンテンツであったものが、今ではYouTubeでおなじみになっている、人気コンテンツに。
かなり作りこまれている印象で、シンプルで覚えやすいメロディにのせて、ストーリーパートと音楽パートがシンクロする。
対象年齢が2~6歳の子供であることを考慮すると、親が子供をあやすために見せていることが想像できる。
この動画が、2019年9月16日~9月22日の日本YouTube動画再生回数ランキングで1位を獲得するほど、YouTubeが子守りのためのコンテンツとして使われていることがうかがえる。
Mesmerizing Ceramics @abe_haruya
Instagram内で話題になった投稿をピックアップするInstagramの公式アカウント。
この動画内では、繊細な工具の使い方に称賛のコメントが目立つ。機械的だが美しい工具使いと、出来上がる器の美しさに見入ってしまう動画だ。
見ていて気持ちのいい職人動画は最近のトレンドであるが、今年6月にInstagram内で世界でもっとも多く再生された動画であることを考えると、日本の伝統工芸は職人動画の中でも注目度が高い。
島根県出雲市インバウンドPR「Izumo Japan4K」
株式会社西日本新聞メディアラボが企画、プロデュースしたインバウンドPR動画。
神聖な空気漂う「出雲」の魅力を旅行者の目線で切り取った作品。公開から4ヶ月間で1,200万回再生を記録し、日本だけでなく海外からのコメントが多く寄せられた。
日本の伝統、工芸に注目が集まっていることを利用したPR動画。そばをこねて切るシーンは手触りが感じ取れるような映像である。